クリッピングとは?目的や具体的なやり方を解説【広報向け】

広報活動において「クリッピング(clipping)」とは、メディアに掲載された自社の情報を収集・分析する手法を指します。従来は新聞や雑誌の記事を切り抜くことが主流でしたが、デジタル化が進む現代では、テレビやWebメディア、さらにはSNSなど、その範囲が大幅に広がったことで、媒体ごとに適切な方法を選ばなければならなくなりました。
本コラムでは、クリッピングの基本から紙・Webなど媒体別でのやり方、そしてクリッピングを行う際の注意点までを詳しく解説し、広報担当者が知っておくべきポイントを解説します。

目次

1.クリッピングとは

広報活動におけるクリッピングとは、新聞や雑誌の記事を切り抜いて記録・保管する行為を指す言葉ですが、最近ではその意味が大きく広がっています。現在では、新聞や雑誌の切り抜きだけでなく、テレビやWebメディア、さらにはX(旧Twitter)、Instagram、Facebook、YouTubeなどのSNSも含まれるようになりました。企業は主に、プレスリリースやその他の広報活動を通じてメディアに掲載された自社あるいは他社情報、トレンド情報を効率的に収集し、会社内での共有や分析のために使用しています。

●クリッピングを行う目的

広報PR活動のモニタリング・効果測定

クリッピングは、広報活動の成果を測定するために行われます。企業は、自社に関連する報道記事を集め、それらの内容やトーンを分析することで、広報活動がどの程度成功しているかを評価できます。また、ネガティブな報道があった場合には、迅速に対応策を講じるための情報源としても活用されます。

競合を調査して広報活動の参考にする

競合他社の広報活動やマーケティング戦略を把握することも、クリッピングの重要な目的の一つです。競合他社がどのようなメディアに取り上げられているか、どのようなメッセージを発信しているかを知ることで、自社の広報戦略の検討に活かすことができます。これにより、より効果的な広報活動を展開するためのヒントを得ることができます。

媒体ごとの傾向を把握する

クリッピングを通じて、特定の媒体がどのような傾向を持っているかを理解することも可能です。例えば、ある媒体が特定の業界に対してポジティブな報道を行う傾向がある場合、その媒体をターゲットにした広報活動を強化することが考えられます。媒体ごとの特性を理解することで、より効果的なメディアプランニングが可能になります。

トレンドを把握できる

クリッピングは、業界全体のトレンドを把握するための有効な手段でもあります。業界内で注目されているテーマや、新たに浮上してきた課題をいち早くキャッチすることで、企業は市場の変化に迅速に対応することができます。これにより、競争優位性を維持し、ビジネスチャンスを逃さないための基盤を築くことができます。

2.クリッピングの媒体別のやり方

続いて、紙媒体、テレビ・ラジオ、そしてWebメディアにおけるクリッピングの具体的な方法について解説します。

●紙媒体のクリッピング方法

紙媒体のクリッピングは、新聞や雑誌などの物理的なメディアに掲載された記事を収集する作業です。PRの結果、新聞や雑誌に取り上げられることがあるため、これらのメディアのクリッピングは重要です。紙媒体のクリッピングは専門業者に外注するのが一般的です。専門業者は、広範なメディアネットワークを持ち、効率的に情報を収集することができます。また、記事のスキャンやデジタル化を行い、データベース化することで、後の分析や報告に役立てることが可能です。紙媒体のクリッピングは、情報の網羅性と精度が求められるため、プロのサービスを利用することで、効果的な情報収集が可能になります。

●テレビ・ラジオのクリッピング方法

テレビやラジオのクリッピングは、放送された内容を記録し、必要な情報を抽出する作業です。通常、専用のツールを使用してクリッピングを行いますが、自力で行うことも可能です。録画や録音機器を用いて放送内容を保存し、後から必要な部分を確認する方法があります。ただし、放送時間が限られているため、リアルタイムでの対応が求められることが多く、効率的なクリッピングには専用ツールの使用が推奨されます。これにより、放送内容を自動的にキャプチャし、テキスト化することができ、情報の整理や分析が簡便になります。

●Webのクリッピング方法

Webメディアのクリッピングは、インターネット上の情報を収集する方法です。自社に関連するキーワードでの検索がイメージしやすいでしょう。Webメディアの場合、対象範囲と媒体を事前に策定しておくことが重要です。具体的には、どのWebサイトやニュースサイトを対象とするのか、記事元だけを追うのか、転記された記事も含めるのかを明確に決めます。これにより、効率的な情報収集が可能になります。Webクリッピングでは、専用のツールを使用することで、特定のキーワードに基づいた情報を自動で収集し、必要な情報を整理することができます。これにより、リアルタイムでの情報把握が可能となり、迅速な対応が求められる現代のビジネス環境において非常に有効です。

3.クリッピングをする際の注意点

最後に、クリッピングをする際にはいくつか注意点がありますので、詳しく解説していきます。

●著作権の侵害

クリッピングを行う際に最も注意が必要なのが著作権の問題です。ニュース記事やメディアのコンテンツは、著作権によって保護されています。そのため、許可なく記事をコピーしたり、再配布したりすることは法律に抵触する可能性があります。特に、商業目的でクリッピングを行う場合、著作権者の許可を得ることが重要です。

●費用対効果

クリッピングを行う際には、費用対効果も重要な要素です。デジタル技術が発展している現代では、Web上のデータが飛躍的に増えているため、人による作業でクリッピングを行う場合、収集や整理に多くの時間と労力がかかることがあります。
一方で、クリッピングが可能なツールを利用することで、大量の情報を迅速かつ正確に自動収集することが可能です。また、AIや機械学習を活用したツールでは、より精度の高い分析ができるため、人的リソースを他の重要な業務に振り向けることができ、業務効率の向上が期待できます。
ただ、クリッピングサービスの利用にはコストが伴います。そのため、サービスの選定にあたっては、自社のニーズや予算に応じて、最適なプランを選ぶことが重要です。

4.クリッピングにはWebモニタリング自動化ツール「CERVN」がおすすめ

クリッピングの方法や注意点をお伝えしてきましたが、クリッピングツールとしておすすめしたいのが、キーウォーカーのWebモニタリング自動化ツール「CERVN(サーブン)」です。CERVNは24時間365日Webサイトをモニタリングし更新を自動で検知、メールでお知らせするツールです。クリッピングにおすすめのCERVNの特徴をご紹介します。

・サイトの登録が自由
一般的なクリッピングツールはメディアが指定されていますが、CERVNは自由にサイトを登録することができます。そのため、業種/業界を問わずに柔軟にクリッピングを行うことが可能です。
・キーワード指定
キーワードを指定して更新チェックをすることができます。フリーワードで登録できるため、自社/競合を問わずチェックすることができます。
・モニタリング時間指定
CERVNは最短15分からモニタリング時間の設定が可能。リアルタイム性の高い情報収集が可能なため、素早く情報収集を行いたいときに最適です。
・多量なモニタリング量
CERVNでは最大30,000URLの登録が可能なため、大規模サイトであっても登録が可能。様々なサイトでクリッピングを行いたい企業に適しています。

このようにWebモニタリング自動化ツール「CERVN」には、既存のクリッピングツールにはない柔軟性と優れたリアルタイム性を持ったツールです。クリッピング含め、企業の調査業務を自動化して効率化するCERVNに関する詳細は、ぜひダウンロード資料をご覧ください。

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